
世界一の石の塔
作 花岡大学 / 画 戸田幸四郎
サイズ 31×23cm / 28ページ / 初版 1984年9月
対象年齢の目安 6歳くらいから / ISBN 978-4-924710-18-4
日本の名作を迫力あるタッチで描く、戸田幸四郎の名作絵本シリーズ。
権力をふりかざす王様が、世界一高い石の塔を建てるよう、家来たちに命じます。望み通り、世界一高い塔が完成しますが…。
権力に溺れる人間の愚かさ、権力に従うことしかできない人間の弱さや卑屈さ。知恵競べのような展開にドキドキしながら、風刺の効いたユーモアあふれる文章とスピード感で、さまざまな人間の心を描き出します。
ストーリーだけでも充分面白い作品ですが、子どもたちはもちろん、大人も考えさせられるところが必ずある、味わい深い名作です。
- 続けて、皆さんの感想を読む
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暗い色づかいで子ども向けではないように思いましたが、 読んでみると話に重みが出て、とても良いと思いました。
迫力があり、哀愁も感じました。
文章もユーモアがあり、オリジナリティのある絵本だと思います。
(お子さんの年齢:11歳と6歳 / お父さまの声) -
あるようでない、物語と絵が気に入りました。
塔の高さを実感できるからか、絵が急に縦になったり、さりげない工夫も面白いです。
大きくなって読むと、またいろんなことを感じられそうです。
(お子さんの年齢:4歳 / お母さまの声) -
絵の力強さに魅力を感じて、自分のために注文しました。
手元に届き早速読んでみましたが、重厚な絵の世界に魅せられました。
(お父さまの声) -
人間の狡さとか弱さとか、どちらかと言うと良いとされない部分が描かれています。
でもどこか滑稽で人間味もあって、親が読んでもなんとも言えないような気持ちにさせられます。
自分はどうしたいのかなど、自分できちんと決められる大人になって欲しいなと思い、読み聞かせています。
(お子さんの年齢:5歳 / お母さまの声) -
家来たちが王様にひたすらひれ伏している絵など、視覚的にも迫力のある絵本だと思います。
ファンタジーとも言い切れないような内容で、子どもが大人になった時にも心に残っている絵本になると期待しています。
(お子さんの年齢:9歳 / お母さまの声) -
絵も含めて遠い国のおとぎ話のようで、すごく読みやすいです。子どもも集中して聞いています。
難しい言葉はないのですが、結構考えさせられるポイントが多いなと感じます。
(お子さんの年齢:8歳と5歳 / お母さまの声)
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