竜のはなし

販売価格 1,760円(本体1,600円、税160円)
販売価格 税込 1,760円(本体1,600円、税160円)
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作 宮沢賢治 / 画 戸田幸四郎
サイズ 31×23cm / 26ページ / 初版 1983年12月
対象年齢の目安 6歳くらいから / ISBN 978-4-924710-15-3

日本の名作を重厚な油絵で描いた、戸田幸四郎の名作絵本シリーズ。
このお話は宮沢賢治の世界を象徴する名作なのですが、『宮沢賢治全集』のなかに『手紙1』という題名で収録されているだけで、一般的には全く知られていない作品でした。それを宮沢賢治の実弟・宮沢清六さんと、ぜひ、たくさんの人に読んでいただきたい、ということで絵本化が決定。『竜のはなし』と改題して出版したのです。絵本化されているのは本作のみ、という賢治童話の中でも珍しい作品です。

人や動物から恐れられる一匹の竜。ある時「もう、悪いことをしない。」と心に誓います。許すこと、受け入れること。自分の命さえ投げ出すような、壮絶なまでの竜の優しさは、読む者に「優しさ」の意味や本質を問いかけてきます。
竜の心の内が伝わるような重厚な油絵も、絵本の世界をより深いものにしています。

仏教思想をベースにしたこのお話。「子どもは理解できるだろうか?」と思われるかも知れません。私たち戸田デザイン研究室の理念でもあるのですが、心を動かすことに、子どもも大人もありません。竜の姿を前に、子どもが釘付けになったという読者のお手紙も多くいただく本作。子どもたちの心に、深い余韻をもたらすでしょう。

続けて、皆さんの感想を読む
  • 息子には少し早いかな…と思っておりましたが、戸田幸四郎さんの絵をみて「これなら!」と思い、読み聞かせてみました。
    息子は食い入るようにみていて、その反応に感激しました。言葉ではなく視覚から彼の心にダイレクトに訴えてきたようです。
    以来、ことあるごとに、息子と本の内容について話しています。
    (お子さんの年齢:3歳 / お母さまの声)

  • 珍しく、子どもが自分で欲しいと選びました。深みのあるお話です。絵も力強く幻想的でもあり、賢治作品にぴったり。皮をはがれた竜が、痛々しいほどリアルに感じました。
    年齢がもう少し上になって自分で読めるようになると、また感じ方が違ってくるのでしょう。
    (お子さんの年齢:6歳/ お父さまの声)

  • 親の私もつい感情をこめて読み聞かせてしまいます。特に細かい説明はせずに読んでいるのですが、次第に「竜は強いね。」とか「僕はおじいさんになってからじゃないと、皮はあげられないかもな…。」などと言うように。
    最初は内容からして怖がるかと思いましたが、自分から読んでと持ってきます。子どもの反応や感想で、成長を感じられる絵本ですね。
    (お子さんの年齢:5歳 / お母さまの声)

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