昆虫とあそぼう
作・絵 とだこうしろう
サイズ 26×21.5cm / 42ページ / 初版 1989年6月
対象年齢の目安 3歳くらいから / ISBN 978-4-924710-30-6
カブトムシ、トンボ、バッタ、チョウなど身近に生息する26種の昆虫を、実物の大きさを示しながら丁寧に紹介します。
この昆虫のイラストを見てください。リアルで、繊細なタッチで描かれています。羽の美しい模様、独特の細く長い手足、宝石のように美しい色。自然がデザインする生きものの素晴らしさを、見事に表現しています。
そして、作者の幼い頃の体験をもとに書かれた文章がとても魅力的です。すべて手描きの文字は、お兄さんの絵日記のよう。子どもたちと一緒に虫とりに行くような目線で、昆虫たちの生態を優しく語りかけます。それぞれの特徴がユーモラスに表現され、見慣れた昆虫さえも個性的で愛おしく感じるでしょう。
こうした昆虫への優しさと愛情は、生態を伝えるだけの図鑑や写真集には決して表現できない世界です。それは生きものへの思いやりを育むだけでなく、自然がいかに大切か、命がいかに尊いかを教えてくれます。
この本を読んだ子どもたちが、自然の中で昆虫たちと遊ぶきっかけになったら、
こんなに嬉しいことはありません。
- 続けて、皆さんの感想を読む
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昆虫の本というと、写真と説明のある図鑑タイプが多いのですが、この絵本は虫や自然に対するあたたかさがあります。
息子と外に出て、いろいろな虫を見せてあげようという気持ちになります。
それまで絵本に興味のなかった息子が初めて興味を示した1冊です。
(お子さんの年齢:3歳 / お母さまの声) -
実物大の大きさがあるのが、とても良いですね。絵もわかりやすく、キレイです。
虫が好きな人が書いたのだろうなぁ、という文章も好きです。
自然への作者の愛情が感じられる良い本です。
(お子さんの年齢:4歳 / お父さまの声) -
手書きのような、ほのぼのとした文字が目をひきました。
語りかけるような文も優しくて、ささっと描いたような挿絵も魅力があり、とても楽しい本です。
でも昆虫の絵はあくまで写実的で実物大もあり、よく考えられた隙のない絵本でもあります。
図鑑だと見慣れない昆虫が多いですが、これは身近なものばかりのも良いです。息子も毎日ながめています。
(お子さんの年齢:3歳 / お母さまの声) -
息子も娘も虫が大好きです。でも、ママは苦手で…。
楽しく読み聞かせできる本を探していたところ、この本に出会いました。
昆虫の絵が美しいので、私もページを開くのが楽しみ。愛情のこもった解説もホッとします。
(お子さんの年齢:4歳と6歳と11歳 / お母さまの声) -
自然の豊かなところに行くたび、息子たちは虫とりに夢中です。
そんな彼らに良い本を探していたら、あたたかみに溢れたこの絵本を見つけました。
息子たちは寝る前にこの本を読んでとせがみ、続々と出てくる虫についておしゃべりをし、なかなか次にすすみません。お気に入りの一冊になりました。
(お子さんの年齢:5歳と3歳 / お母さまの声)
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