戸田デザイン研究室の新古本販売について。戸田デザイン研究室の新古本販売について。

「もったいない」から考えてみました。「もったいない」から考えてみました。

本には[上製本]と[並製本]があります。[上製本]は、硬い表紙の本。ハードカバーとも言われます。文芸書や美術書などの多くがこの形です。絵本などはほとんどがこれに含まれます。[並製本]は、いわゆるソフトカバーのもの。文庫や新書、ムック本、実用書なども多くがこのタイプです。

本の仕事をしていると、製造途中や輸送過程や流通現場で、本に傷や汚れが付くことは珍しくありません。その時、並製本は本の3辺をキレイに削り復活させることができますが、上製本はそれができないため少しのキズや汚れがあると「不良品・販売不可」とされてしまいます。絵本はプレゼント需要も多いので、その選別は仕方ないと思うのですが、その「販売不可」とされた本の多くは、最終的には処分されてしまいます。これを目の当たりにすると、「手塩にかけて作った本たち。もったいない!これ、十分、読めるよねー。」と強く思うのです。

少し傷があってもそれでいいと思う方もいるだろうし、例えば幼稚園や保育園の備品などでは多少の傷よりもできるだけ安くたくさんの本を集めることも必要な場合があるかもしれません。しかし、私たちが不良本すべてに目を通し、使えるもの・使えないものを選別し、使えるものを通常の新本とは別の在庫として再び流通させていくというのは大変な手間(コスト)がかかる。つまりは処分や丸ごとどこかに寄付した方が経済的には効率が良いのです。ただ私たちは、そのモノの価値も十分にありニーズもありそうなモノには、キチンと相応の値段を付けて販売していくのが筋ではないか、と考えます。それがこの仕事を生業とすることであり、そういうことをキチンとしていくことがムダをなくし、ひいてはモノの価格を適正なものにしていくことにつながると思うのです。

私たちの仕事は、いろいろな思いをデザインを通して形にすること。それは経済活動の一部ではあるけれど、今現在の損得勘定だけではない、長い視点で捉えることが大切だと考えます。少し大げさな表現ですが、この新古本の販売も私たちが未来を考えるデザインのひとつです。

販売する新古本の状態について。販売する新古本の状態について。

表紙や背表紙、裏表紙などに傷やツブレ、凹み、汚れなどがあります。また、擦れて色が落ちているものもあります。私たちの新古本の基準は「子どもと普通に読むのに問題ないと判断したもの」です。それを新古本として販売いたします。下記写真を参考にしてください。本によって様々な状態がありますが、個別の状態の問い合わせや刷数の指定はお受けいたしておりません。ご了承ください。
※ページが破れているものは販売しておりません。
※誰かに一度買われて読まれている“古本”ではありません。

新古本をご購入いただく際にご注意いただきたいこと。新古本をご購入いただく際にご注意いただきたいこと。

  • カバー、ビニールカバー、帯、ケース、等は付いておりません。本体のみの販売です。
  • 個別の状態のお問い合わせはご遠慮ください。
  • 刷数や発行年月日の指定はできません。
  • 後ろ見返しに戸田デザイン研究室の鳥マークがグリーンでスタンプされています。
  • ラッピングは承っておりません。
  • 返品、交換はお受けしておりません。
  • 在庫数は変わります。売り切れ後の再販売時期は未定です。
  • 順次、タイトル数を増やしていく予定です。
  • 『にっぽん地図絵本』『せかい地図絵本』『国旗のえほん』『完全版・国旗のえほん』『リングカード・国旗』は、掲載情報が更新されていくので、新古本の販売はいたしません。
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